Chef, Artisan
シェフ・職人について
いつの時代でも、変わらぬ味の〈くろ玉〉をめざして
あんこと羊羹は温度と荘度の影響を受けることが多いため、マニュアル化が難しいとされています。そのため、水の量やあんこをすくいあげるタイミングは常に調整。糖度計で甘さを確認していますが、熱の入れ具合や、翌日に使う状態を想像しながら製造しますので、感覚も重要です。火にかけた黒糖羊羹の鍋の中に丸めたうぐいすあんを入れ、すぐにすくい上げることで黒糖羊羹のころもをかける作業は、2〜3秒に1個のペースで行います。材料の品質、自然環境、生活環境、お客様の嗜好などが変わっていく中で試行錯誤を繰り返しながら、「くろ玉は相変わらずおいしいね」と言っていただける味をめざしています。
About
最新の機械を導入するのではなく、職人の技を優先。一方で、澤田屋の伝統ともいえる製造方法を次世代に継承していくため、若手職人の育成にも力を注いでいます。